気分はさながら、サバイバルゲーム。

“こちら、ソファー裏の。準備できたぞ!そっちはどうだ、アレルヤ?”

“え、えっと、こちらソファー横のアレルヤ。い、一応こっちも準備はできたけど…だ、大丈夫かな?”

通信用の端末を無線機代わりに、物陰に隠れ会話を飛ばす。

“今さら今さら。それに旅は道連れっていうじゃん、怒られる時は一緒だ、アレルヤ!華々しく散ろうぜ!”

俺、カッコイ!
なんてそんなことを思っていると、横やりを入れるようにロックオンが話しかけてくる。

“はいはい、友情ごっこはいいけど俺をわすれないでくれよな、

“忘れてなんてないよー。”

ていうか、忘れるわけないじゃないか。
ロックオン、お前は今回の作戦における最重要人物だ!

“そっちも準備できた?ロックオン”

“おー、こっちはいつでもOKだ”



準備は整った。
あとは、作戦を開始する合図だけ。

二人が俺の合図を待って、ごくりと喉を鳴らす。
程よい緊張感と昂揚感が、もうほんと…。

たまんねぇー!

“そいじゃ、いっちょやりますか!”

せーのっ!









「俺がっ、ニャンダムだーーーーーーっ!」

ぐぅわばっ!

「ごめんねっ、刹那!」

がしっ!

「狙い撮るぜー!」

パシャッ♪




「いよっしゃぁああああああ、作戦成功ぉおおおおおう!」




真っ黒いふわっふわのお耳に、これまた真っ黒ふわっふわの尻尾。
似合うぜ、似合うぜ刹那!超お似合いだ!


「刹那、お前がニャンダムだ!…っふ…ぁははははははは、せっちゃん超かぁいいーーーーーー!」




「………。目標を殲滅する…」




ぐるーりと刹那の前に回り込んだが、刹那の手にかかるまで、残り3秒。






休憩中の一コマ
がニャンダムだ大作戦