「ひぃいいいいいいいいい…っ、…ぁ…ン」
穴があったら入りたい。
いや、穴がなくても、たとえそこが柔らかな土じゃなくて鋼鉄の張られた床でも何でも、素手でも掘るから入りたい。
そして中から蓋に釘を打ちつけて、籠りきってしまいたい。
心の中だけでどうにか押し留めていた悲鳴が、とうとう口を吐いて出てしまった…。
最後の方なんてもう、悲鳴じゃなくなってるし。
未だ棒たちのまま為すがまま、されるがままの状態で、心だけがズーンと深くへ沈んでいく。
さっきまではハレルヤが眠っててよかったーと思っていたが。
胸をムギュッっと揉みだしたの指先が、きっと多分確実に無意識なのだろうけれど、揉む時に乳首の端を僅かに掠めて揉んでくるのだ。
最初の数回はあがりかけた悲鳴を、なんとか喉を通り抜ける一歩手前で飲み込んで耐えたが。
がそれにプラスして、最後のトドメと言わんばかりに、掌の位置を途中で若干ずらしてきたのだ。
乳首をモロに撫で上げていくの指に、好意を寄せつつそれとは意識せずに耐えきれる人間がいるのならば、神と崇めたててもいい。
沈んでいく心とは裏腹に、そろそろいけないものが浮上してきそうだ。
今はハレルヤが一刻も早く起きてきて、この事態の収拾方法をゲラゲラと笑いながらでもいいから伝授してくれないものかと。
必死の思いで眠っているハレルヤの意識に呼びかけてみる。
が、大体においてそういうアレルヤ的非常時に限って、起きてこないのがハレルヤだった。
ああ、腰のあたりが熱くなってきた。
本気でヤバいかも…。
そんなこんなで救い手のない現実に。
意識を遠くに飛ばしかけたアレルヤの耳に、無邪気なの声が響き。
そして、更なる刺激がアレルヤに襲いかかった。
「んー…っ、あー、やっぱり腰もすごい引き締まってるー、いいなぁアレルヤー!」
ギギギギギ…と固まった首を無理やり動かし見下ろせば。
そう言って、ぎゅぅうううっと、今一番危険極まりない場所へと腕を回して抱きついているが見えた。
ハレルヤ、無慈悲ってこういうことを言うんだね…。
ようやくわかったよ、僕。
休憩中の一コマ
セクハラする人、される人 2