「んじゃ俺ら、地上のミッション行ってくっから、ちゃんといい子にしてろよ!特に刹那、お前だお前ー!」

「俺はガンダムだっ!」

「そーかそーかガンダムか、まぁなんでもいいから、とりあえずちゃんといい子にしてろよせーつーなぁー?
ガンダムもいいが、人の話もたまには聞けー…った、たたたたたたっ、痛ーーーっ!」

「ロックオン、万死…!」

「刹那っ、それお前のセリフじゃねぇだろうー!って、あたた、ギブギブ、ギブアップだ刹那!」




「早く済んだら明後日にはこっちに戻ってこれるから、それまでトレミーをよろしくね、ティエリア」

「言われるまでもない。そちらこそ油断などしてヘマをしてみろ、ただじゃ済まさないぞ、アレルヤ・ハプティズム!」

「あー、うん…わかってる、わかってるよティエリア。…ちゃんと君とヴェーダの提案通りのメニューもこなしてきたし…」

「当たり前だ!何のために通常の倍のメニューをヴェーダに推したと思っている!」

「…えっ?倍のメニューって、…えっ?ティ、ティエリアっ?!」



年長組が年少組を気遣って声をかけているのだろうが…。
なんだろうこの見事なまでに噛み合ってない&報われてない感じ。

刹那の頭をがしがしっと撫でるロックオンに、それを不服に思った刹那がウーッ!と唸りをあげていて。
振り払った手が再度頭に伸びてくるのを確認した刹那が、それを避ける為に牙を剥いていた。
途中のロックオンの絶叫は、暴れた刹那の拳がいい感じにクリーンヒットした結果らしかった。

あーあ…、せっちゃんに身長関係はダメだって、あれほど言っておいたのに…。
人の話を聞いてなかったな、ロックオンめっ…、自業自得だこんにゃろう!


そして、その隣では、アレルヤがキッ…!とティエリアに睨まれて、身を縮こまらせている。

ティエリア…、まだこの前のアレルヤのミスを根に持ってたのか。
前にもそれで散々にアレルヤ甚振り尽くしただろう、お前っ!
お前がこの前だした通常のメニューだって、ラッセ以外誰も最後まで通してできなかったんだぞぉおおおお!!!
いつまで根に持つつもりだティエリアァアアアアア!!!!



右を見ても左を見ても、年少組が息巻いていて。
それに思いっきり振り回されている、年長組の苦労っぷり。


いつもお疲れ様、ロックオン…アレルヤ!
二人への労いの言葉を心の中で膨らませながら。
けれどそこで、俺はとてつもなく重要なことに気がついた。



「…俺は?」


ていうか、あれっ?
地上降りる組に俺、入ってない?

俺、もしかしなくてもお留守番組?


「ス、スススス、スメラギさんっ?!俺はっ?!俺はっ!?」

お見送りの場面まできてようやく。
自分が刹那&ティエリア側に居るという事に気がついた。




、あなたには別にミッションがあるの。」

焦りながら詰め寄った俺に、真剣な顔と声で話しだしたスメラギさんに。
ロックオンやアレルヤとは一緒じゃないんだ…と僅かにショックを受けながらも。

俺は相当重要な任務を任されるんだと思って、心を躍らせて、続く言葉を待った。





休憩中の一コマ
みっしょん01 年長組と年少組と俺 1