腰が痛い、腰が痛い、腰が…ていうか腰よりももっと下で、もっとデリケートな部分が、痛い…
「いてぇよバカーーーーーーーっ!…ッ、……うっ…」
何が“、君みたいに言うことを聞かない悪い子には、お仕置きが必要、だよね…”だーーーーーっ!
お仕置きどころかノーマルに拷問じゃねぇか、ばっきゃぁろぉおおおおおお!!!!!
寝起きの覚醒しきっていない頭に、じわじわと下半身から感じる痛みから。
次々と鮮明に蘇ってくる昨夜の酷い情交に。
思わず我を忘れて叫んでしまった。
叫んでから、これで近くにリボンズとか居たら俺、終わる…など地味に一瞬人生の走馬灯なども巡らせてしまったのだが。
どうやらそれは杞憂に終わったらしかった。
自分の叫び以外にシン…と静まり返った部屋には人の気配はどこにもなく。
叫び声に駆けつけてくるような足音も特にない。
「はぁ…心臓にわるっ…」
ほっ…と胸を撫でおろす。
だが、撫でおろした胸は、自分の引きつった悲鳴とともに。
再びビクリと震えあがることとなった。
「…ッ、…ひぃ……っ、な……これ…って、……あいっ、アイツ……!!!!!!!」
違和感がなかったわけではない。
だが、それよりも痛みの方が勝っていて、気づかなかった。
「…っひ、…ぁ……やっ…、や、ぁ…あっ…」
唐突に、ブルブルと、痛みよりも奥深い場所で、むず痒い振動を生み出していくソレに。
為す術もなく声を漏らす。
そして、そのむず痒い振動から逃れようとしてようやく。
自分の四肢にまったくの自由がないということに、気がついた。
「なっ、ん……でっ……!」
柔らかな毛布が掛っていて、見た眼にはまったく普通に寝ている状態のその下で。
両手両足がガッチリとベッドに大の字で固定されている。
昨夜意識を飛ばす寸前までの記憶では、こんなことにはなっていなかった。
…ということは、考えられるのは一つだけ。
リボンズが、意識のない俺を拘束具につなぎとめて、意識を手放した後の俺にも好き勝手悪戯した、…だ。
その証拠が今俺のナカで微細なうねりをあげているローターだ。
それも、つい今しがた起きるまではピタリと止まっていたのだ。
リボンズか、そうでないにしてもリジェネかリヴァイヴかが近くに居るのは確実だろう。
「あん、にゃ…ろ……ッ…ン、ぁ……」
自分の現状がどうであれ、とりあえずあいつら全員シバきたい。
一発ずつでいい、頭をスリッパでスパーンと叩きたい。
それがかなり無茶振りな願望ではあると知りつつも、そう思わずにはいられなかった。
リボンズ様と俺。 3