顎に手を添え上を向かせれば、添えた掌を振り払うように顔を逸らせ。
それを強引に引き戻し口付ければ、這わせた唇に容赦なく噛みついてくる。
「…っツ……痛いなぁ…。なに、もっと酷くして欲しいわけ?」
噛まれ、つぅ…と噛み傷から垂れてくる血を親指の腹でぐぃと拭い。
涙交じりな瞳がこちらを睨みつけてくるのを、クッ…と口の端に笑みを浮かべながら見つめ返し。
「そんなに怖い顔しないでよ、。可愛い顔が台無しになっちゃうよ?」
「そんなでも僕は好きだけどね…」
なんて、酷く優しい声音で話しかけ。
けれどその声音とは裏腹に、つっ立っていたの肩をトン…と押し。
シーツの海に手早く沈め、革のベルトで纏めていた手首を頭上に留めて。
僅かに捲れ上がったスカートの中へと掌を忍ばせる。
「声が聞けないのは残念だけど、下手に騒がれるよりかはまぁ、マシかなぁ。」
突きあたった下着をくぃ…と端に寄せ、指の腹で割れ目を上下にゆるりとなぞる。
「…、…―――! …!!」
「そんなに首振ったってやめないよ。久し振りだけど、入るよね。
もう入れるよ。全然させてもらえなかったからさ、溜まってるんだ。」
首が左右に振られるたびに零れる涙すら、煽る要因にしかならなくて。
手早くズボンの前を緩めると、硬く勃ちあがった陰茎を割れ目に宛がい、グッ…と押し込んだ。
「あ…っ、この締めつけ…ッ、最高…。
…ほんと、…っ…僕のいない間に彼と関係をもつなんて、…酷いよ。
ショックで優しくなんて、…っ、……ぁ…とても、できないよ」
「…っ、…出すよ、」
ひと際強く打ちつけて、ひくひくと収縮を繰り返す膣壁に絞られるように。
大量の白濁をナカへと注ぎこむ。
「…は、ぁ…っ………、ああ、もイっちゃったんだ。声が出ないっていうのはやっぱり不便だね…」
放心したような表情で荒い呼吸を繰り返すを見下ろしながら、反り上がった喉元へと顔を寄せて。
舌で上下に舐めあげる。
「ま、そのうち戻るか。今度は気をつけなきゃね………啼かせすぎないように、ね…」
カナリア