「なぁ…今度はアレルヤが拾いものしてきたって、マジー?」
ひと仕事を終え、はぁー疲れた…とぼやきながら。
脱力した状態のミス・スメラギに、椅子の脇からだるーんと腕を伸ばして持たれかかる。
「本当よ、もうまったくあの子も刹那も本当に…!」
「まーまースメラギさん、いいじゃん。なにはともあれ、人手が増えるのはいいんじゃね?」
そして、ぼやくスメラギにヘラッ…と微笑み、にぎやかになるじゃーん、と軽口を叩く。
決して短くはない付き合いがあるからこそできる芸当ではあったが。
さすがに持たれかかり過ぎていたらしく。
「って、ちょっと、重いわよ!どきなさいっ!」
なんて言われて、こっそり胸元へと近づけていた腕ごと、べりっと引き剥がされてしまった。
「ちぇーっ、あともうちょっとだったのにぃー」
女性特有のやわらかな体の感触がなくなってしまったことに若干の虚しさを感じつつ。
それでもこれ以上しつこくすれば、当分の間、女性クルーからのあたりがキツくなるのが分かっているので。
名残惜しいジェスチャーをしつつも、大人しく引き下がる。
「んで、今度は何?アレルヤは何拾ってきたわけ?」
発見したロックオンが送ってきた情報と睨めっこをしているミレイナの隣に、てけてけと足を進めてモニターを横から覗き込む。
すると、ミレイナがロックオンが送って寄越した映像であろうそれを、親切にもメインのモニターいっぱいに映し出してくれた。
「この人ですぅ。」
その瞬間。
俺は、モニターに釘づけになった。
君は天使☆ 01