話していても、目も合わせてくれないし。
会話は長く続かないし。
私が居ると、いつも困った顔をしてるの。
でも、それでも、好きなの。
「伝わらないまま居るのは嫌なの!私の気持ち、知ってほしいの!知ってもらいたいの!」
玉砕したって構わないわ。
だって、それでも私の気持ちはちゃんとアレルヤに伝わるんだもん!
「わかった、わかったから落ち着け…」
熱弁する私にティエリアがどうどうとまるで鼻息を荒げた牛を落ち着かせるみたいに、ジェスチャーをする。
「落ち着けるわけないでしょ!一世一代の勝負なのよ!」
ただ一言伝えるだけなのに、心臓はバクバクいってて動悸は凄いし。
伝えるんだ、って思ったら体中火照ったように熱くて苦しいし。
覚悟を決めた筈なのに、時間が刻一刻と迫るたびに足とかガクガク震えちゃって…
「こんなのいつもの私じゃないわっ!でもっ、それでも私なのっ!」
もう、目の前のティエリアに自分が何をいっているのかすらよくわからない。
そんな私に、やれやれといった感じでティエリアが近付いてくる。
ぱちんっ…
叩くわけではなく柔らかく、頬を両手で包まれて。
「落ち着け、。何も心配はいらないさ。万が一の時は、俺が 」
ティエリアが笑う。
「もっ、もうっ!冗談なんて今は聞いてられないんだからねっ!!」
待機中。