自分のような人間が、幸せになれるなんて思ってもいなかったから。
掌に収まってしまう、ほんの小さな幸せでも。
私はそれだけで、とてもとても幸せだった。
だから、それが崩れてしまうことが。
私はとても、怖かった。
「―――っ、や……」
掴まれた腕が痛い。
激しく打たれた頬が熱い。
痛ましい音をたてて、幸せが崩れ落ちていく。
「―――ロック、…オン…」
あなたは
彼であって、彼でないひと。
happi
n
ess
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ONE's