たとえば、一つのBedで眠るとき。
おでこに軽く触れるだけのキスをして、繋いだ掌をぎゅっと握りしめて眠る、ロックオン。
向かい合って、片方の腕を頭の下に、もう片方の腕を腰に回して、俺をぎゅっと抱きしめて眠る、ハレルヤ。
つかず離れずの距離で眠る、刹那。
気がついたら俺を蹴落としてベッド中央で一人大の字で寝てる、ティエリア。
「というわけでだ、アレルヤ。今日こそ寝よう、俺と寝よう!れっつ、すりーぴーんぐ!」
「だっ…、だめだよ、!!」
「えー、なんで?!いーじゃん、寝るくらいさぁー」
「良くないよ!」
「もー、なにが良くないの?!ただ一緒に寝るだけだよー?」
「そ、それが良くないんだって!!」
「もー、アレルヤのけちー!んじゃあいいよ、俺、ハレルヤと寝るから。……アレルヤは…、アレルヤは俺の貞操がハレルヤに奪われてもいいんだなっ?!」
「えっ?!」
「いいんだな?」
「えっ、ええっ?!な、何でそうなるの?!」
「アレルヤが俺と一緒に寝てくれないと必然的にそうなるんだよ。それでもいいって、ことなんだよな?!」
「よ、よくないよ!!!」
「…だよな?んじゃ、俺と寝ようアレルヤ、さぁ寝よう、今すぐ寝よう!善は急げだアレルヤ!」
「、お前たまに本気で鬼だよな」
「えー?!んなことないってー。…って、ロックオンなんでいんの?」
「ほぉーれ、刹那もいるぞ、ティエリアもいるぞぉー」
「俺も寝る。」
「アレルヤ・ハプティズム、君一人には独占させない」
「ギャッ、なんでお前らまでいんの?!アレルヤ?!ロックしてなかったのか?!不用心だぞ!」
「ちゃ、ちゃんとロックしてるよ!!」
「ふんっ、ヴェーダにかかればなんてことはない」
「お前かティエリアーーーーー!!! …ってぇ、何故ひっつく刹那!!熱いだろーーー!! ちょっ、笑ってないで何とかしろよロックオンーーーー!!!」
「ははっ、お前ら本当に見てて飽きないわー、あははははは」
そんなついさっき。
そして、俺は、いつの間にか刹那達と共に部屋に侵入していたハレルヤに、捕まってる。
さっきまで俺にひっついていた刹那はティエリア、アレルヤと誰が俺の隣で寝るかで言い争ってるし、頼みの綱のロックオンはそいつらを宥める為に俺のことなんてまったくもって気にとめてない。
お願い、気にして!気にしてロックオン!!
俺、ピンチ!凄くピンチ!!
「あ、あのー…ハ、ハレルヤ…?」
「ぁあ?寝るんだろ?」
「そっ、そうだけど…」
手っ…手が腰に回ってる!!
ってか、足…!足が絡んできっ…!
「んじゃ、さっさと寝よーぜ、なぁ、」
「うぎゃーっ、みっ、耳っ…こそばい、こそばゆい、ハハハ、ハレルヤーーーー!!!」
ああああああ、早く気づいて誰でもいいからー!
俺、ピンチ!ハレルヤに喰われちゃうーーーーーー!!!!