真っ赤なドレスを身に纏い、全ては彼の為すがままに。

彼―――グラハムがこの家を訪れてから、今日で三日目。


こんなところまで訪ね人など珍しいものだ…と、玄関先で訪ね人であった彼に出会い、そのまま力のままに意識を落とされ。
次に気がついた時には二階の寝室にある寝台の上で。
その時には既に、この躰は彼の手によって暴かれ、堪能し尽くされた後だった…。


虚ろに開けた視界の端に、見慣れない金髪が現れて。
上がりかけた悲鳴を呑み込んだ口付けと同時に、グラハムは私のナカへと精を放った。




「やっ…も……っ、や……赦し、てっ…」

逃れようと身を捩れば、逃すまいと腰を強く掴まれ打ちつけられ。
それでも隙が生じた度に逃げようともがいていたら。
幾度目かの後に、ドレスに付属していたリボンを解いたグラハムが、それで私の手首を寝台の柵へと縛りつけて自由を奪う。

手は寝台に、脚は開かされたその中に彼が居て。
グラハムの腰辺りから、抽挿の度にビクリ、ビクリと宙を掻く。

「ぃ、や……や…っ、ぁ……あぁ…っ…」


全ては、彼の意のままに。
抵抗の術を封じられ、一方的に吐き出される欲望を。
為す術なくナカで受け止めるだけ。

幾回も、ただ彼の為すがままに。



「どれだけ探しても、見つからないんだ…」

行為の合間に喉を潤す為にコップの水を煽る彼が。
愛狂おしい、といった表情で机に置かれた写真に目をやり、ふっ…と口の端を歪めて、嗤う。

「だが、手がかりを一つ、手に入れた。君だ、…

写真からゆっくりと視線を移し、瞳の中に私を捕えて。
ゆっくりとまた、私に覆い被さって、くる。



てついたナイフ。