「うん、純白もいいけど。…君にはこの色が一番似合うよ。おいで?」

広いベッドの上に何枚もの布切れが広げられ。
その一枚を手に取ったリジェネが、おいでおいでと手を招く。

「ふふっ、いい子だね」

招かれるままにリジェネの前まで歩み出れば。
腰かけていたベッドから立ち上がったリジェネが、自然な流れで顎を掴んで。
甘い口付けと共に、腰にまわした手に力を入れて、くるりと私をベッドへと押し倒す。

「やっ…、っ…ぁ…」

「いやいやは聞かないよ?お仕置きをされたくなければ、いい子でじっとしておいで」

そっと唇に宛てられた人差し指に押し黙れば。
それに気を良くしたリジェネが“いい子だね”と囁きながら。
着ていたドレスに手をかけ、容易く脱ぎ解かせていく。






「どうだい、ティエリア?僕の最高傑作だよ」

至極ご満悦といった表情で、リジェネが帰宅したばかりのティエリアに爽やかに語り。

「ああ、これは凄いな。データには?」

「もちろん、残してるよ。君が帰ってくるまでの間ずっと撮ってたから。後で見るといいさ」

「ああ、そうさせてもらう。」

帰宅したばかりのティエリアが、リジェネの説明に耳を傾けながら、私の方へとゆっくりとやってくる。



「ただいま、。…いい子に、していたようだな。よく似合っているぞ?」

そう言って、鋼鉄の椅子に四肢を薔薇の蔓で縛りつけられ。
まったくの身動きが取れない私の目の前までやってきたティエリアが。
僅かに一枚だけ申し訳程度に体を包む薄紫色のベビードールの胸元で。
布を押し上げるように勃ちあがった、乳首を指し伸ばした指の爪先でカリ…と引っ掻く。

「…ンっ、……ふ…ンぅ……っ…」

「ん?どうした?」

くぐもって漏れる吐息に、さも不思議そうに小首を傾げ。
悪戯な笑みを浮かべながら、ティエリアの細い指の爪先が、胸元の頂きを掻いては弾くを繰り返す。

「ン、っんんぅ…ッンぅ……ぅン…」




そんな、ティエリアの執拗な責めがようやく終わったか、と思いほっとした頃合いをまるで見計らったかのように。
そこまで螺旋階段に腰をかけ傍観に徹していたリジェネが、くすりと笑い。
椅子の背面まで歩み来て、背後から伸ばした手でゆっくりと口枷を噛まされた下唇をつぅ…となぞる。

「ははっ、ダメだよティエリア。帰宅したなら、まずはただいまのキスからでしょ?」




美女の