愛してる、なんて陳腐な言葉はもういらない。

愛してても思い通りになることなんて、ほんの一握りにも満たないのに。
愛してる、なんて言いながら、いとも容易く私の手の届かない場所に。
温もりすらも残さずにいってしまう、なんて。

残酷過ぎるでしょう?

それならまだ、何も言わずに体の関係だけにした方が、マシでしょう?

だって、恋人でもなんでもない爛れた関係の私達に。
愛なんて、邪魔なだけでしょう?





「…んっ、…っ……やっ…」

前戯もそこそこに、ぐい…と下着をずり寄せて。
露わになったろくに濡れてもいない秘咥に、狙いを定めて宛がわれた。
ライルの熱く形を成したソレの先と秘咥の間に、サッと掌を滑り込ませて。

「…っ、痛いのはイヤ。ちゃんと濡れてからじゃなきゃ、いやよ、ライル」

とろりと蜜を零す亀頭をギュッ…と握り込む。

「じゃあ、どうして欲しいのか、はっきりとその口で言わなきゃなぁ。気持ちよく、なりてぇんだろ? なぁ、?」

意地の悪い顔をして、引き上げた口の端で笑うライルが。
そう言って、腰元にあてていた手をすっと離し、顔元まで持ち上げて。
口紅で彩られた私の唇と顎にクイ…と指をかけ。

愉しそうに、微笑に歪む私の唇に触れてくる。


「俺に、どうして欲しいんだ? ん?」

甘い責め声に、ゾワリと甘い痺れが体を這いずり。
ライルのソレを握り込んだ掌に、ジワリと濡れた愛液が付き零れていく。


返せる答えなど、一つしかないというのに。
意地悪なひと。


「もっと、弄って…指と舌でキモチよく…させて?ロックオン…」

「了解、指でも舌でもイカせてやるぜ。よすぎて意識、飛ばすなよ?



だり。